協会の目的

  1. オストメイト等とその家族の笑顔
  2. オストメイト等の生活の質(QOL)の向上
  3. オストメイト等に対する理解と認知を広げる
  4. だれもが生きやすい社会へ
       *オストメイト等:人工肛門・人工膀胱保有者、その他の直腸または膀胱等の機能障害
        を有する者、一時ストーマ、ストーマを閉鎖した者

協会の主な活動

  1. 人工肛門・人工膀胱保有者(会員、一般問わず対象)に対して、横浜市や神奈川県より社会適応訓練事業を委託され、
     1)ストーマ種別毎や若年者向け体験交流会
     2)消化器・泌尿器科の医師の医療講演会
      ・ストーマ造設に伴う合併症の予防(腸閉塞、尿路感染、ヘルニア)
      ・最新医療についてなど
     3)皮膚・排泄ケア認定看護師による相談会や医療講演会
      ・ストーマケア
      ・皮膚かぶれ等の事例と対策
     4)ストーマ装具業者やメーカー参加の装具展示会
  2. 会報「横濱だより(支部会誌)」の発行(会員の声、当会の活動、行事開催案内・報告、情報共有、新製品の紹介説明等)
  3. ピアサポート
     ・ストーマのセルフケアに関する知識や工夫の情報交換、情報共有
     ・入浴方法(自宅、温泉、注意事項、など)
     ・日常生活(服装、外出時、水分補給、食事など)
     ・漏れ、匂い対策
     ・旅行時の準備、注意事項
  4. オストメイトの3つの安心に向け
     1)外出時の不安を解消
     2)災害時の不安を解消
       ・災害対策(自助、共助、公助の状況)
     3)老後の不安を解消
       ・介護職向け講習会(専門ナースと共催)
  5. その他
     ・福祉制度の説明
     ・ストーマ装具代割引の紹介など
     ・オストメイトに対する理解・認識向上のための広報活動
     ・他の障害者団体と連携し、生活の困りごとを発信し誰もが生きやすい社会の実現
     ・遺品となったストーマ装具の処置(モンゴルオストミー協会へ送付)
     ・オストメイトの福祉制度改善等に関する国、県、市への請願‧陳情
     

協会の沿革

1969年  オストメイト団体「互療会」を横浜市立大学付属病院内に 設立(1月1日)、
     会報「互療会」創刊号発行(7月1日)、設立総会(7月5日)、 初代会長 福島裕

1970年  互療会神奈川センター発足

1976年  国際オストミー協会、International Ostomy Association (略称IOAへ加盟)

1979年  互療会神奈川地区センターを設立

1982年  「横浜市互療会」が「互療会神奈川地区センター」より独立

1986年  都道府県・指定都市より「オストメイト社会適応訓練事業」委託
     横浜市より「オストメイト社会適応訓練事業」の委託を受ける

1988年  互療会20周年記念(横浜・創立20周年記念)大会開催
      「互療会20年のあゆみ」発刊  会報「横濱だより」第1号発行
     法人化に向け、会の名称を「日本オストミー協会」に改称
      

1989年  法人格取得「社団法人日本オストミー協会」になる
     「横浜市互療会」は「社団法人日本オストミー協会支部‧横浜市オストミー協会」に改称

1993年 「第1回オストメイト生活実態基本調査報告書」発行
     アジアオストミー協会(AOA)設立大会に日本から2名出席
     IOA「世界オストミーデー」に各支部で記念行事実施

1997年 (社)日本オストミー協会南関東ブロック会議開催

1998年  横浜市オストミー協会は、若いオストメイトの会(全国初)若年研修会を開催
      千葉県習志野市役所に、オストメイト用トイレ設置(全国初)

1999年  横浜市初 横浜市役所にオストメイトトイレ設置
      横浜市オストミー協会HP開設

2003年 (社)日本オストミー協会第15回全国大会(創立35年記念 神奈川県大会)を横浜市で開催
     内山安ニまんが集「ストーマ人生を歩き出して」(神奈川大会記念出版)を刊行

2005年  横濱だより100号記念誌「オストメイトのQOL向上をめざして」横浜市オストミ
     ー協会出版

2007年  第19回全国大会兵庫大会で2007若いオストメイト全国交流会開催

2008年  第6回アジアオストミー協会東京大会開催(402名参加)

2011年  内閣府より公益社団法人へ移行認定される
     公益社団法人 日本オストミー協会と名称変更

     横浜市支部は「公益社団法人日本オストミー協会横浜市支部‧横浜市オストミー協会」に改称

2015年  横浜市オストミー協会は、若いオストメイトの会20/40(にいまるよんまる)を再開

2017年  横浜市ストーマ装具保管事業(個人ストーマ装具の預け入れ)開始

2017年  オストメイトマークがJIS案内用図記号に登録された

2019年  協会創立50周年記念「協会五十年史」「会報でたどるJOAのあゆみ」出版
      (公社)日本オストミー協会第31回全国大会(創立50年記念東京大会)開催

2021年  オンラインにより全国各地を繋げた「若いオストメイト交流会in横浜」を初開催

2022年  横浜市オストミー協会「横濱だより200号」を刊行

顧問医の先生

三浦 猛  先生   神奈川県予防医学協会
池  秀之 先生   保土谷中央病院 前 病院長
岸田 健  先生   神奈川県立がんセンター 泌尿器科部長
太田 純一 先生   横浜市立市民病院 泌尿器科長
塩澤 学  先生   神奈川県立がんセンター 消化器外科(大腸)部長

福祉制度の主な改善

1971年  厚生省に「身体障害者福祉法の適用に関する要望書」提出
1977年  福祉活動により オストメイトの厚生障害年金受給を獲得
1982年  オストメイト障害者認定にかかわる身体障害者法の改正
1982年  ストーマ装具の補助制度実現(所得制限有)
1984年  身体障害者法改正により人工膀胱・人工肛門(イレオストミー)が身体障害者福祉法の適用

      内部障害者4級 身体障害者手帳の交付開始
1985年  人工肛門(コロストミー)の身体障害者福祉法適用の要請活動
1989年  ストーマ装具の所得税医療費控除
1990年  JR運賃・バス運賃・国内航空運賃の割引適用

1995年  厚生省にストーマ装具を「医療用非常災害輸送物資」の指定することの陳情書を提出
1999年  厚生省にコロストミー全員無条件認定、ストーマ装具の自己負担の軽減の陳情書を提出
1991年  ストーマ装具代金の消費税非課税
1994年  ストーマ装具の自己負担額の軽減 有料道路割引制度適用
2001年  オストメイト用洗浄設備併設の障害者用トイレ(オストメイト対応トイレ)整備に着手
2003年  厚生労働省オストメイトの身体障害者即時全員認定(下行・S状結腸人工肛門保有者の
      身体障害者全員認定 ダブルストーマは3級、そのほかは4級)
      携帯電話基本使用料の障害者割引
2004年  有料道路ETCでの通行料金障害者割引
2006年  ストーマ装具の給付制度変更(補装具から日常生活用具に移行)13品目給付範囲に
      避難所における災害用ストーマ装具の備蓄/災害時の緊急支給等を『災害時要援護者の避難支援

      ガイドライン』に明記
      バリアフリー新法により「オストメイト対応トイレ」整備の法制化
2011年  「ストーマ装具交換の医行為解禁の早期実現に関する要望書」を厚労省医政局に提出

      介護職によるストーマ装具交換を条件付きで可能と通知